検印廃止?

Text : 祥伝社文庫編集部
2010年12月06日

こんばんは。

暖を求めて、湯たんぽの購入を真剣に検討しているY子です。

 

はぎはらさんにもプレッシャーをかけられたので、

たまには、出版トリビア的なネタをば。

 

ご存じの方はご存じかと思いますが、

ちょっと古い本の奥付を見ると、

こんな表記があったりしますよね。

        そう、ここの四角いところです  

                          ↓  ↓

1.jpg

何かを廃止したのは分かる・・・けど、

なんでわざわざ四角いワクを作ってあるんだろう??

と、Y子は子どもの頃密かに思っていたりしました。

 

この「検印」というのは、

偽版の防止策として著作者が

発行の承認と、部数の確認のために押す印のことです。

この検印の数に基づいて著作者にギャランティーが支払われました。

さらに、発行部数によるギャランティーを“印税”というのも、

この“検印”からきているわけです。

                   これが実際の検印です

             ↓  ↓

4.jpg

ハンコはこれを使うと決めた1つしか使えなかったそうで、

これを何千も押すのは、さぞ大変だっただろうなあ・・・

今見ると、出版社ごとの検印紙もアートな感じで楽しいですね。

3.jpg

5.jpg

検印は、日本独自の慣例でしたが、

昭和40年頃からは省略されるようになり、

その断り書きとして、奥付に「検印廃止」「検印省略」などといれるようになったわけです。

私が謎に思っていたワクも、検印が貼られていた名残だと思えば、なるほど、と。

 

今は「検印廃止」「検印省略」の文言さえもめったに見られなくなりましたが、

こうして、書棚にある古い本の奥付を見比べるだけで、

日本の書誌の歴史の一端が見えるというのも

なかなか面白いですね〜

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