【担当編集に聞く】『本能寺の変 秀吉の陰謀』

Text : はぎはら
2013年11月03日
ノンフィクション編集部では、新刊に関する情報メールを年8回ペーでお送りしています。
その中の記事「担当編集に聞く」では、新刊ができるまでの裏話を、担当編集者に聞いてます。
毎回、「そういう風に企画したのか」とか、「この著者さんって、こんな方なのね」といった発見があって、個人的に好きなコーナーです。
さて、このコーナー、コンテンツが結構たまってきましたので、このブログでもちょっとずつご紹介します。

今月は『本能寺の変 秀吉の陰謀』(井上慶雪著)です。
担当編集者Mに、編集の裏話など、あれこれ聞いてみました。

Q1 著者の井上さんって、どんな方ですか?
A1 元電通マンであり、現在は歴史研究家のほかにも茶道家として活動されてます。1935年生まれで、私にとっては人生の大先輩。打ち合わせの際には、本書に関して以外にも、戦時中のこと、デザインの歴史など様々なお話をしていただきました。

Q2 井上さん、本能寺ゆかりの各地を実際に取材されていて、そこでの新発見が印象的です。
A2 明智光秀公顕彰会の一員ということもあり、長年、「本能寺の変」を研究してきた井上さんだからこそ、目先の研究結果や資料だけでは納得できなかったのでしょう。ご自分の目で確かめて初めて、史実は真実となるのだ、と勉強させられました。

Q3 表紙カバーがインパクトありますね。、
A3 カバーは当初からデザイナーさんとイメージを共有できていたので、ラフの段階で思い通りのものが出来上がってました。秀吉の怪しさのようなものを感じてもらえれば嬉しいです。

Q4 では最後に、本書の読みどころを教えてください。
A4 だれもが信じて疑わない「本能寺の変」=首謀者は明智光秀。しかし、一つ一つ史実を検証していくと、考えられない落とし穴、間違いがたくさんあったのです。茶道家である井上さんだからこそ、今までの歴史研究家では発見できなかった真実を浮かび上げることができたのです。「本能寺の変」は秀吉か!? これからの教科書を変えるかもしれない一冊になるのではないでしょうか。

本能寺の変 秀吉の陰謀 [単行本] / 井上慶雪 (著); 祥伝社 (刊)本能寺の変 秀吉の陰謀 [単行本] / 井上慶雪 (著); 祥伝社 (刊)


【担当編集に聞く】『謹訳 源氏物語 十』

Text : はぎはら
2013年11月02日
ノンフィクション編集部では、新刊に関する情報メールを年8回ペーでお送りしています。

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毎回、「そういう風に企画したのか」とか、「この著者さんって、こんな方なのね」といった発見があって、個人的に好きなコーナーです。

さて、このコーナー、コンテンツが結構たまってきましたので、このブログでもちょっとずつご紹介します。

今回は『謹訳 源氏物語 十』(林望訳)です。
担当編集者Kに、あれこれ聞いてみました。

Q1 十巻完結、おめでとうございます! 3年3ヵ月という、弊社としては非常に長期の仕事になりましたが、今の気持ちは?
A1 ありがとうございます。無事に全十巻を刊行できてほっとしています。著者が執筆を始めたのが2009年8月1日。刊行へ向けた準備を始めた4年前がついこの間のような、はるか昔のような、不思議な気持ちです。

Q2 なによりも林先生が大変だったと思うのですが、先生とのやり取りで、印象的だったことを教えてください。
A2 「石に文字を刻むような」と、林先生はその大変さを表現されていますが、全54帖を書くという仕事は並大抵のことではなかったと思います。脱稿後の先生の表情を見て、仕事の重さを改めて感じました。

Q3 全十巻の編集作業で、一番楽しかった思い出は?
A3 なんといっても『謹訳 源氏物語』の一番初めの読者だったことです。「御法」「幻」など、ゲラを読みながら泣いてしまって、通勤の電車の中でも思い出して泣いてしまって、そんな巻もありました。

Q4 逆に、「これはやばい」「つらい」と思った思い出は?
A4 3.11の地震です。ちょうど六巻「若菜」のご執筆の時でした。

Q5 最後に、この巻の読みどころを教えてください。
A5 浮舟と匂宮の官能的な場面も印象深いですが、やはり最後の言葉でしょうか。『謹訳 源氏物語』一巻の出だしは「さて、もう昔のこと」でした。十巻最後の言葉を、ぜひ味わっていただければと思います。
 十巻の発売と同時に電子書籍もスタートしました。帖単位のご購読できます。そちらもご覧になっていただけるとうれしいです。

謹訳 源氏物語全10巻完結セット [単行本] / 林 望 (著); 祥伝社 (刊)謹訳 源氏物語全10巻完結セット [単行本] / 林 望 (著); 祥伝社 (刊)

【担当編集に聞く】『明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか』

Text : はぎはら
2013年10月27日
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その中の記事「担当編集に聞く」では、新刊ができるまでの裏話を、
担当編集者に聞いてます。
毎回、「そういう風に企画したのか」とか、「この著者さんって、こんな方なのね」
といった発見があって、個人的にお勧めのコーナーです。

さて、このコーナー、コンテンツが結構たまってきましたので、
このブログでもちょっとずつご紹介します。

今回は、『明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか』(大島幹雄著)です。
担当編集者Tに聞きました。

Q1 明治時代、外国で活躍していたサーカス芸人がいた、ということにまず驚いたのですが…。
A1 もともと日経新聞に出ていた著者・大島さんのサーカス研究についての記事が興味深く、お会いしてお話を伺ったのがこの企画の出発点です。海外では有名だったのに、歴史に埋もれてしまった無名の日本人サーカス芸人がいたというお話にロマンを感じて、これは良質なドキュメンタリーになると確信しました。
 私も明治時代に日本人が海外でサーカスをやっていたなんて想像がつきませんでした。大島さんによると、幕末の開港とともに世界に出て行った人々の中に、数多くの芸人がいたそうです。

Q2 本文に出てくる、サーカスの写真が凄いですね。今のサーカスでもめったに見られないのでは?
A2 「究極のバランス」という芸が本文中に出てきます。これは綱渡りをしている人物の額の上に7メートルの竿を乗せて、さらにその上に人間を乗せるという、人間離れした芸です。あまりにも高度なテクニックを必要とし、危険さが伴うため、現代のサーカスでは再現不可能だそうです。まさに幻の芸を写した、とても貴重な写真だと思います。

Q3 表紙カバー、目を引くデザインです。意識した点は?
A3 古い写真をメインに使うので、ややもすると地味なデザインになってしまいそうでした。そこで現代っぽさと明るさを出したい、とデザイナーに相談したところ、赤い縁取りのアイデアをいただき、鮮やかなデザインに仕上げることができました。

Q4 最後に、本書の読みどころを教えてください。
A4 本書の冒頭で古い3枚の写真が提示されます。そこに写っているのは「イシヤマ」「タカシマ」「シマダ」という謎の芸人。最初の情報はそれしかないのですが、読み進めるにしたがってだんだん写真の人物像がはっきりしてきます。そして彼らをつなぐ、ヤマダサーカスという大きな存在が見えてくるのです。読み終わったときには、ロシアに生きたサーカス芸人たちの姿が生き生きと見えてくることでしょう。

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明治のサーカス芸人は なぜロシアに消えたのか [単行本] / 大島幹雄 (著); 祥伝社 (刊)明治のサーカス芸人は なぜロシアに消えたのか [単行本] / 大島幹雄 (著); 祥伝社 (刊)

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